货号 04_05

【エメラルドについて】

エメラルドは宝石の歴史の中に多くの物語を残し、ルビーサファイアと並ぶ3大貴石のトップに君臨してきた宝石です。

何のきっかけだったか、私がまだジュエリーを着ける年齢ではなかった1980年代の大宝石展示会で見たものは、目にも鮮やかなこれでもかという10カラット以上もの大きさの様々な形のエメラルドの様々な形のものが、豊富なデザインのダイヤモンドに取巻かれて、華やかな高級ホテルのホールのショーケースいっぱいに並び、その熱気に圧倒されたものです。

日本が今よりもずっと繫栄していて国民みんなが世界最強に強い国と信じていた時代でした・・
宝石の見事さ、威力、威厳を見た驚きは今も目の奥に残っています。

エメラルドには多くの人が知るあまりにも有名なフレーズがあります。

「傷の無いエメラルドを探すのは欠点の無い人間を探すより難しい」

こう言われるようにエメラルドは傷や内包物があっても受け入れるべき宝石です。

これゆえにダイヤモンドのように厳密なクラリティをつけることはしてないんですね。
少量の内包物があっても大きく価値には影響しません。

もちろん傷や内包物が少ない方が当然価値は高まりますが、そうしたものは奇跡的なほど貴重でケタ違いに高価なものとなります。

「エメラルドグリーン」という言葉が成り立ってきたほど人々を魅了してきたグリーンの色みと透明度の方が重要性が高く魅力を測る要素なのでしょう。